「もう、しょうがないなあ」って言って。
背が低いこと気にしてるけど、
あたしはいつもちょっと赤くなる
だって一緒に並んで歩くと
影があなたのほうがすっと長くて
うれしいんだ
ちゃんとデートしてるみたいで
手が丸いこと気にしてるけど
あたしはいつもちょっと赤くなる
だってその丸い手に
どうしてもどうしても触りたくて
あたし酔っ払ったふりしたことあるんだよ
ねえ今日も
「もう、しょうがないなあ」って
その丸い手を開いて
あたしの手を迎えるためだけに
「ほらっ」てして。
あなたの背が私より高いこと
あなたの手が私より大きいこと
あなたが「男の子」だってこと
ほんとうに知っているのは
私だけがいい