コウノトリ | 戸田てこの「て、ことだ!」

コウノトリ

好きな人に

家族を作ってあげたいとおもう。


その好きな人と私は

つきあってないうえに、

その好きな人は私がその人を好きだということも

知らないから


これははたからきいたら

かなり危ない発言だ。

私は逮捕されかれない。


しかも

その好きな人というのは

一人ではないのです。


私の好きな人は

不器用に生きている人が多くって

自分の仕事を卑下しているし

お金はパチンコにつぎ込んじゃうし、

合コンなんて行かないし、

ネットとテレビばっかり見て

そのアイドルとつきあえないかなーなんてことばっかりいっている

だめんず中のだめんずの人々で


でも

私がその人たちを好きなのは

大事なところが

ぶれていないから


だれかをもう一度好きになること

その人を大事にすること

そのために自分を変えること


それに憧れている人たちだから


わたしは

そんな人たちに

子どもができたら

どんなふうにその人たちが

強くなったり優しくなったりかわいくなったりするのか

見たいと思うのです


その人たちは

きっと

ほんとうに

その機会さえあれば

変われる人たちだと思うのです。


軸がずれていないから。


だから

その人たち一人一人に

子どもをコウノトリのように運んであげたいと思うのだけど


いかんせん、子どもを作る過程や、そのために必要な社会的形式はとっても

たくさん面倒くさい手続きがあるので


「私はあなたの子どもが生みたい」

なんて

ドラマティックでかつ、えぐい一言は

いくら逮捕寸前の私でも言ったことはないのです。